待て!(ゲルト×ヘルマン)


自宅のベッドルームにて、少し前からヘルマンのリクエストで胸にキスをしている。
舌先で突つき、唇で挟み、吸い上げるうちにヘルマンは恍惚とした表情になり、吐息が喘ぎに変わった。
ヘルマンがチームにいた頃はお互いの気持ちに気付かず、今思えばもったいないことをしたが、この堪え性のない男にならチーム内でこんな行為を強請られかねなかったと考えると、この関係は距離ができた今になってからで良かったのかもしれない。

だんだん物足りなくなってきたのか、すっかり勃ち上がったモノを俺の腹に擦りつけ始めた。
「ヘルマン、腰を振るな。独りで済ますつもりか?」
「! 悪ィ…」
無意識にやっていたらしい。いつものことだが声をあげていることにも気付いていないのだろう。

「こんなところが そんなにいいのか?」
赤くなった突起を指の甲で撫で上げた。
「ンあっ…ハッ… アンタにされてると思っただけでダメだ」
で、この有様か。
ヘソまで反り返った巨大なブツを見下ろした。
これだけ立派な道具があれば大概の女は満足させられるだろうに、何故俺だったのか。

「なぁ、そろそろいいだろ?」
欲に濡れた目で誘われ、元より拒む理由は無い。
「そうだな」
唇に軽くキスを落とすなり凄い力で抱きつかれ、身体を反転させられた。今まで下にいたヘルマンが悪戯っぽい目で見下ろしてくる。

「ヘルマン、今日は…」
「わかってる。アンタに挿れたりしねェよ」
俺のに舌を這わせながら自分の後ろにローションを塗りはじめた。
俺たちの間に決まった役割は無いが、人並み外れたヘルマンのサイズのせいもあって俺が受入れるのはオフシーズンのみだ。

「大丈夫なのか?」
「もう慣れてるさ」
「そうじゃない。今週もフルコースで身体がもつのかと訊いているんだ」
「心配すんな」
そのまま乗ってこようとするのを押しとどめ、四つん這いにさせて後ろに指を挿れた。
ヘルマンの口から艶のある声が零れる。

「まだ硬いぞ」
「平気だって…アッ…」
いつも行為で無理はしないヘルマンの焦っているような様子が気になり、そのまま指を動かしながら何かあったのか訊いてみた。最初は当然口を割らなかったが少し意地悪をしてやると、シーツをギュッと握りながら口を尖らせて拗ねたように答えた。
「アンタ今週からオーストラリアで …ンッ、そのまま…スペインだろッ…」
「ああ」
シーズン中では珍しくないスケジュールだ。
「一ヶ月近く会えねェのに… 次までお預けなんて…耐えらんねぇ …うアッ!」

指を抜き、かわりに自身をゆっくりと埋め込んだ。
「ァアッ! ゲルト…凄ェ」
ヘルマンの腰がしなる。
「可愛いことを言ったご褒美にタップリ楽しませてやる」
そうは言ったが実際は自分が我慢の限界だった。
溺れている相手にあそこまで言われて我慢ができるほど人間ができてはいない。
少し悔しいが、すっかりヘルマンに夢中なことはとうに自覚済みだ。


翌日、昼過ぎにヘルマンをアパートまで送った。別れ際、最後にそっと指を絡ませ合う。いくら車内でも、ここでキスなどして万が一にもチームに迷惑はかけられない。
自分の立場に不自由を感じる一方、俺がそんな心配のいらない普通の男だったら、ヘルマンは俺を見てはくれなかっただろうこともわかっている。
「じゃ、頑張って来いよ。お祝いのキスを用意して待ってるぜ」
「2レース分だろうな?」
「当然!」

そのとき、ふと思いついて明らかに冗談だとわかる口調で言ってみた。
「ヘルマン、俺の留守中に浮気をするなよ?」
一瞬ポカンとしたヘルマンの顔が驚きになり、満面の笑顔に変わる。
「…ゲルトォォォッ!」
ま、待て!あの言い方で何故冗談だとわからない!!


作中でゲルトが大きな勘違いをしてます。
必要なのはサイズじゃなくてテクニック ←某ファッション誌風

そこじゃないって?(笑)

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